【追記:SugarSyncが無料プランを廃止したことに伴い、このエントリの続編としてDropbox一本で全部を同期する方法について書いた。】
っていうか、Mendeley Webじゃ容量が足りなくなることを想定して、クラウドを使ってファイルを同期しようじゃないか、という話。
すでにいくつか同じ話題で書かれているブログなり解説ページがあるのでそっちを読んだ方がわかりやすいし、たぶん安全確実なんだけど。
そっちとは違うアプローチ。っていうか真逆に近い。
あくまでも、自分の環境だけの話。ここに書かれたことを試してとんでもない大惨事が起きたとしても一切責任はとらないので悪しからず。
さて、基本的にMendeleyでの文献管理は職場のデスクトップWindowsと自分のノートWindowsでしか使わない、という前提、そしてもう一つ、フォルダの物理的な位置(ドライブ名も含めて)まで同じであることを前提にして、の話。
自前で同期の解説Webでは、だいたい以下のようなポイントが解説されている。
- Mendeleyのプロファイル本体はSugarSyncで同期。
- Mendeley内のFile Organizerはオフにする。
- Dropboxなり何なりのクラウドにMendeleyのWatch Folderを設定。
- そこにファイルをぶち込めば自動的にMendeleyが読み込んでくれる。
- Watch Folderの中に無秩序にファイルが散乱する。(自分でサブフォルダなり何なり作って整理すればいいんだけど、それじゃ「自動登録」のメリットが薄まるよね)
- 違う論文サイトから落としたファイルはそれぞれ命名規則が違う。(自分で名前をそれなりにつけ直してからWatch Folderに置けばいいんだけど、それじゃ「自動登録」の以下略)
- Tidy Upを使った「はぐれPDF」の整理もやりづらい。っていうかできない。Organizer切ってるから。
だったら、完全にフォルダ構成が同じPCの間では、File Organizerの対象フォルダをクラウド同期にしちゃってもいいんじゃないかな?
幸い、やや古い人間なもので、新しいPCを買うとOS用のCドライブとデータ用のDドライブに分ける癖がついてて、シングルHDDのノートPCですら、買ってすぐにDドライブを作成してたりする。もちろんデスクトップPCは2個HDDが載ってるので、シンプルにDドライブがデータ用になってる。
ならば、DドライブにDropboxフォルダを作り、そこにMendeleyのFile Organizerフォルダを作っちゃえば良いんじゃない?
結論:OK。…みたい。
長々書くことでもなかった。やったらできた。以上。
一応、上記の「普通の」クラウド同期との違いを明確にするため、似たような手順をおさらいしてみる。
- Mendeleyのプロファイル本体はSugarSyncで同期。何なら、Dropboxフォルダにジャンクションとか作って、一つのクラウドサービスで全部を同期させてもいいけど。
- MendeleyのFile Organizerはオンにする。
- Dropboxなり何なりのクラウドにMendeleyのFile Organizerの対象フォルダを作る。
- サブフォルダの整理規則、ファイル名の命名規則などはご自由に。ただし、どうも「Title」をファイル名につけると、ファイルパスが長くなりすぎてBox.comでは同期を放棄されたりすることもあったので、内容はMendeleyに任せることにしてファイル名は「Author」「Year」くらいにしとくのが無難かも。
- そして、Watch Folderは逆にクラウド同期の対象外フォルダにしておく。いや、同期してもいいんだけど、あまりメリットはないよね。それぞれのPCで落としたファイルを何処に置くかによらず、ちゃんとFile Organizerが名前をつけ直して同期フォルダに置いてくれるんだから。
ところで、Box.comが無料でも50GBも容量があるからPDFの同期はコイツで…と思ったんだけど、全然ダメだ。同期の反映が遅すぎる。特に、Mendeleyの使い方が安定してくればそうでもないんだろうけど、今はファイルやらフォルダやら、命名規則を試したりあれこれ設定を変えたりするたびに大量のトランザクションが発生してる。その時、Box.comだと同期が遅すぎて、デスクトップ→クラウド→ノートの反映が間に合わず、何度もデスクトップで同じようなファイルに変更をかけるとコンフリクトが発生しまくり。最後にはゾンビみたいに消しても消しても復活するファイルやら何やら、もうわやくちゃでどうにもならん!って感じ。
なので、速度的には高評価が安定しているDropboxにすることにした。容量がやや心許ないが、いざとなったらヨドバシでパッケージの100GB使用権でも買うか、ってことで。何しろMendeleyをちゃんと使えるようにすることが最優先だから。
…そこで金払うなら素直にEndNoteでいいんじゃね?というツッコミもあり。まぁ、一応Dropboxも3GBくらいまでは増量してるから、今Mendeleyフォルダが500MBちょい、しばらくは無料でも間に合うと思うけど。
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