2014年11月8日土曜日

MarvinでDropboxに置いたCalibreのEPUBを読む、そしてEBPocketで辞書引き。

【2014/11/29追記】 iPadのみの話だが、URLスキームよりマルチタッチジェスチャーの方がいいかもしれない。詳細は最後に。

【以下オリジナル投稿分】

iOSのMarvinアプリにはCalibreをサーバモードにすれば直接EPUBをやりとりできる機能がある。だから、このエントリの情報はその点についてはあまり意味が無いかもしれない。

ただ、自分としてはMarvinにEPUBを取り込もうとした時に母艦のCalibreをいちいち動かさないといけないのも面倒な気がする。なので、CalibreのライブラリフォルダをDropbox上に置いている場合、そこから直接EPUBを読み出せる方が簡単かな、と。

Marvinの設定でそういう使い方が可能ってことに気づいたので、とりあえず手順を書いてみる。といっても簡単すぎてメモとしての意味も薄いので、ついでにURLスキームを使ってEBPocketの辞書引きが簡単にできるように設定する件もメモしておく。
  1. Home画面の左上にある設定アイコンからダイアログを開く。
  2. Home→設定→ServicesのタブでDropboxへのリンクを作る。Dropbox側から許可の確認があるのでOKする。
    • 「Tap here to set a custom search directory」にCalibreのライブラリを置いてあるフォルダをセットする。
  3. Home→設定→Menuタブで「Customize」ボタンの一つをEBPocketに割り当てる。
    • Button→「EBPocket」
    • Command→「ebpocket://search?text={define}#marvinapp://」というURL Schemeをセットする。
    • 「Visible in menu」を「✔」にする。
以上。これでMarvinで閲覧中のEPUBの中で、調べたい単語を長押しするとEBPocketでの辞書引きがメニューに現れ、EBPocket画面で検索語の入力欄の右側に「戻る」が現れるので、これを押せばすぐにMarvinに戻れる。

この「戻る」を出す方法がよくわからなかったんだけど、i文庫HDのEBPocket連携の設定方法と、Marvinの開発関連の掲示板かな?というところにあった「x-callback-url」関連の話題のところにそれっぽい記述があったので、それを組み合わせてみたらうまくいった。

具体的に言うと、「ebpocket://search?text={define}」でMarvinからEBPocketに検索語を送ってアプリを切り替えることができる。ただし、これでは「行き」の分しか設定してないので「戻る」が表示されない。「戻る」を表示するためには、上記のURLスキームの後ろに「#marvinapp://」を追加する。この戻りURLを指定する「#」という記述はi文庫HDのEBPocket連携の設定例に入っていた。で、「marvinapp://」の部分はx-callback-urlの設定例の最後の部分に指定があったので入れてみた。

ま、知っている人には今さらのことなんだろうけど、自分としては初めてそういう使い方を知ったので、メモしておこう。ちょっとうれしかったのでMarvinを有料版にした。

【2014/11/29追記分】

iPadにのみ搭載されている機能として、「マルチタッチジェスチャー」というのがある。4本指(乃至5本指)で横にスワイプするとタスクを切り替えられるという機能(他にもあるけどとりあえずここではこの機能が重要)。

URLスキームでEBPocketを呼び出すと、その都度起動時の真っ黒い画面がしばらく出てから辞書引きが始まる。そんなに長時間じゃないんだけど、毎回これが出てくると結構うっとうしく感じる。

そこで、EBPocketのクリップボード検索機能を使ってみる(Professional版のみ対応だけど)。

  1. まずEBPocketを起動して、次にMarvinを起動する。逆順で起動すると下のスワイプ方向が逆になる。
  2. そして、辞書を引きたい単語を見つけたらロングタップして選択し、それをコピーする。
  3. 次に、4本指で画面を左にスワイプすると、EBPocketにタスクが切り替わる。このとき、クリップボードに送っておいた単語が自動的に検索され、ヒットした辞書のエントリが表示される。
  4. Marvinに戻るときは4本指で右にスワイプ。

iPad限定ではあるけれど、URLスキームよりこっちの方がいいかもしれない。というのは…

  • EBPocketからMarvinに戻る際、「戻る」ボタンが画面上端付近、検索窓のすぐ横にあるため、iPadの画面サイズで上端まで手を動かすのは面倒。(←なんという横着) 4本指スワイプでの切り替えならタッチ位置はどこでも構わないので楽。
  • EBPocketへの切り替えの際に起動画面が表示されないので時間短縮になるしうっとうしくない。こっちの方が重要。