2013年12月17日火曜日

非UEFI BIOSのPCでWindows 8[.1] を動かすとBIOSメニューに入れなくなっていた件

ずっとそういう必要性がなかったのは幸いだったし、今回も必要性に迫られたわけじゃなかったので比較的気持ちには余裕があったが…解決するまではあまり気分のいいもんじゃなかったのは確か。

現象:古いPC(非UEFI BIOSを搭載)でWindows 8(8.1だけという話も?)を動かすと、起動時にBIOSセットアップ画面に移行するためのキーを押してもWindowsが強制的に起動してしまう。

問題:もしWindowsなりHDDなりがクラッシュしたとして、修復ディスクを作成してあってもそれで起動できないんじゃ意味ないでしょ?

Webで検索すると、いくつかの情報がヒットしたが、これがなかなかうまくいかない。
  1. 「再起動」すればいい。「シャットダウン」じゃダメ。
    これは、UEFI BIOSにのみ適用されるのかな?少なくとも、自分のPCでは再起動だろうがシャットダウンだろうがダメなものはダメだった。
  2. Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックすると起動オプションが選択できる
    これもUEFI BIOSにのみ適用される。非UEFIのPCでは、そもそも起動時の挙動を変更するようなオプションは表示されない。
  3. コントロールパネルの「電源オプション」から「電源ボタンの動作の選択」→「シャットダウン設定」で、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、高速スタートアップを無効にする
    検索すると、これで成功したとの報告が多くヒットしたため期待したのだが、これのチェックがあってもなくてもやっぱりBIOS画面には入れなかった。
  4. POWERCFG.EXEでハイバネーションをオフにする(POWERCFG /H OFF)
    どこかのQ&Aサイト(英語だったと思う)で紹介されていた。高速スタートアップはハイバネーションとセットになっているから、ハイバネーションをオフにすると高速スタートアップも強制的にオフになる、と。
    確かに、このコマンドを実行すると(管理者権限のCMD.EXEから)、3.の設定画面から「高速スタートアップ…」と「休止状態」の項目自体が消滅する。
    でも、これでもダメだった。やっぱりBIOS画面に入れない。
で、結局…3.と4.の合わせ技だった。両方同時に設定して、シャットダウンして、再び電源を入れたら…BIOS画面へのキーが効いた!ああ久しぶりだよこの画面。キーボードでしか操作できないこの画面。起動デバイスの順序も変えられるよ。CDからの起動も可能になるよ。

ただし、上記の設定を元に戻せば、またBIOS画面も起動順序の設定も無視する「高速スタートアップ」が復活してしまうわけで、いつでも外部デバイスからの起動の可能性を確保するなら、このままにしておくしかない。

BIOS画面に入れるようになった副作用(?)として、スタートアップ時に時間がかかるようになる(でもそれって「高速スタートアップ」をオフにしたんだから当たり前だよね)という問題は確かにある。けれど、いつ起きるともわからない問題に対処できないという恐ろしさを考えれば、少し時間のかかる起動プロセスは我慢して、BIOSにアクセスできるありがたみを確保し続けるべきなんじゃないかな、と思う。

あ、あと、ハイバネーションもオフにしちゃったから、節電なんちゃらのセッティングでもハイバネーションは設定できないってことになるな。ま、それも仕方ない。

要は、PCとOSは時代が合っているのが何かと問題が起きなくて良い。古いPCに新しいOSは、動かせたとしても無理が出てくることもあるぞ、と。前からそう思っていたけど、今回もまた痛切に感じることになった、という顛末。

全部貧乏が悪いんだ… ←もう一つの結論。

2013年9月26日木曜日

バッファローのルータ2台で無線LANを中継する

たまたまWHR-300が2台、そこそこ安く買えたので、中継環境を構築してみた。

っていうか、今までちょっとごちゃごちゃしてた環境をスッキリ整理するために。

(AOSSを切って)WPSを使って中継してたので、もう1台AOSSルータをブリッジモードで使ったりして、無線アクセスポイントを3台も使ってた。まぁ、後から足したりするとごちゃごちゃするからね。

で、それを2台、AOSSを活かしたままで中継しようという話。

ちょっとだけハマった。そこんとこを備忘録的にメモ。あと、ちょっとだけ便利な話。

基本的には簡単。有線で外に繋げる側はほとんど何も変更せず、中継器にする方はハードスイッチでルータモードをOFFにする。あとは、AOSSで両者を接続するだけ。そんで、念のために中継器の方のIPアドレスをDHCP割り当てから外して固定する。

あと、SSIDがあまりにも無機的っていうかわかりにくいので、それなりに自分の環境だってわかるような文字列に変更した。もちろんSSIDが変わったらAOSSはやり直し。

ここでハマったのは…中継器側のSSIDと暗号化キーは、AOSSで接続した場合、親機の設定値がそのままコピーされるということ。中継器側のSSIDを手動で変更しようとしてドツボにハマった。っていうか、ちゃんとググれと。コレに関する情報、検索したらかなり簡単に見つかったよ。

で、ちょっと便利な話。

WHR-300って、セットアップカードってのがついてて、AOSSが使えないiPodとかiPhoneでも簡単に接続設定ができるってのが一つの売り。

でも、そのQRを読み取るアプリをネットからとってこないといけないってことは、やっぱり最初は手動で接続しなきゃダメじゃん、iPodの場合は(^_^;) iPhoneはいいけどさ。

ま、それはさておき。

このセットアップカードに印刷されたQRコードは、工場出荷時の初期値が書き込まれてるんだね。つまり、SSIDはMACアドレスだ。でも、上に書いたように、SSIDを自分の好みで書き換えた場合、このQRカードが使えなくなっちゃう。

…と思いきや、結構簡単に解決。

セットアップカードのQRコードを一般のQRリーダーで読むと、えらく簡単な文字列なんだね。全部で5行、「○=………」みたいな書式になってる。で、初期設定の値と見比べると、どうやら1行目の「S=………」ってのがSSIDみたいだ。「M=………」はMACアドレスだろう。

すると、この1行目を自分で設定したSSIDのテキストで書き換えたQRコードを作ってiPodに読み込ませれば…はい、できました(^_^)

QRコードを作成するソフトはWindowsならフリーで入手できるし、Macだってできるでしょ、たぶん。あるいはオンラインでもできるかな。

ということで、ちょいと手間はかかるかもだけど、全部手打ちするよりは簡単かな、ってくらいのありがたみしかない話。

2013年9月19日木曜日

[Obsolete] Mendeleyの文献ファイルをMendeley Webに上げずに複数PC間で同期する

【さらに追記:Dropboxが悪いのかどうかはわからないが、原因不明の問題が発生したのでこのエントリに書いたことは全部諦めた。経緯は別エントリにて。】

【追記:SugarSyncが無料プランを廃止したことに伴い、このエントリの続編としてDropbox一本で全部を同期する方法について書いた。】

っていうか、Mendeley Webじゃ容量が足りなくなることを想定して、クラウドを使ってファイルを同期しようじゃないか、という話。

すでにいくつか同じ話題で書かれているブログなり解説ページがあるのでそっちを読んだ方がわかりやすいし、たぶん安全確実なんだけど。

そっちとは違うアプローチ。っていうか真逆に近い。

あくまでも、自分の環境だけの話。ここに書かれたことを試してとんでもない大惨事が起きたとしても一切責任はとらないので悪しからず。

さて、基本的にMendeleyでの文献管理は職場のデスクトップWindowsと自分のノートWindowsでしか使わない、という前提、そしてもう一つ、フォルダの物理的な位置(ドライブ名も含めて)まで同じであることを前提にして、の話。

自前で同期の解説Webでは、だいたい以下のようなポイントが解説されている。
  1. Mendeleyのプロファイル本体はSugarSyncで同期。
  2. Mendeley内のFile Organizerはオフにする。
  3. Dropboxなり何なりのクラウドにMendeleyのWatch Folderを設定。
  4. そこにファイルをぶち込めば自動的にMendeleyが読み込んでくれる。
これ、自分でもやってみて、まぁ悪くないんだけど、やっぱりちょっと不満が…。
  • Watch Folderの中に無秩序にファイルが散乱する。(自分でサブフォルダなり何なり作って整理すればいいんだけど、それじゃ「自動登録」のメリットが薄まるよね)
  • 違う論文サイトから落としたファイルはそれぞれ命名規則が違う。(自分で名前をそれなりにつけ直してからWatch Folderに置けばいいんだけど、それじゃ「自動登録」の以下略)
  • Tidy Upを使った「はぐれPDF」の整理もやりづらい。っていうかできない。Organizer切ってるから。
で、ちょっと考えた。そもそも、文献情報とPDFファイルのリンク切れとかが起きちゃうってのは、PDFファイルへのリンク情報が絶対パスになってるんじゃないかと。

だったら、完全にフォルダ構成が同じPCの間では、File Organizerの対象フォルダをクラウド同期にしちゃってもいいんじゃないかな?

幸い、やや古い人間なもので、新しいPCを買うとOS用のCドライブとデータ用のDドライブに分ける癖がついてて、シングルHDDのノートPCですら、買ってすぐにDドライブを作成してたりする。もちろんデスクトップPCは2個HDDが載ってるので、シンプルにDドライブがデータ用になってる。

ならば、DドライブにDropboxフォルダを作り、そこにMendeleyのFile Organizerフォルダを作っちゃえば良いんじゃない?

結論:OK。…みたい。

長々書くことでもなかった。やったらできた。以上。

一応、上記の「普通の」クラウド同期との違いを明確にするため、似たような手順をおさらいしてみる。
  1. Mendeleyのプロファイル本体はSugarSyncで同期。何なら、Dropboxフォルダにジャンクションとか作って、一つのクラウドサービスで全部を同期させてもいいけど。
  2. MendeleyのFile Organizerはオンにする。
  3. Dropboxなり何なりのクラウドにMendeleyのFile Organizerの対象フォルダを作る。
  4. サブフォルダの整理規則、ファイル名の命名規則などはご自由に。ただし、どうも「Title」をファイル名につけると、ファイルパスが長くなりすぎてBox.comでは同期を放棄されたりすることもあったので、内容はMendeleyに任せることにしてファイル名は「Author」「Year」くらいにしとくのが無難かも。
  5. そして、Watch Folderは逆にクラウド同期の対象外フォルダにしておく。いや、同期してもいいんだけど、あまりメリットはないよね。それぞれのPCで落としたファイルを何処に置くかによらず、ちゃんとFile Organizerが名前をつけ直して同期フォルダに置いてくれるんだから。
今んとこ、これで一見上手くいっているように見える。ただし、デスクトップで一通りの設定をした後、SugarSyncとDropboxの両方で同期が終わったのを確認してからノートでMendeleyを起動したらなんだかわからんけどエラーが出た。でもちゃんとPDFは見えてるけど。ちょっと不安。だから自分だけの話、これは備忘録であって、同じ事をやろうとした人がどんな大惨事になっても知らない。

ところで、Box.comが無料でも50GBも容量があるからPDFの同期はコイツで…と思ったんだけど、全然ダメだ。同期の反映が遅すぎる。特に、Mendeleyの使い方が安定してくればそうでもないんだろうけど、今はファイルやらフォルダやら、命名規則を試したりあれこれ設定を変えたりするたびに大量のトランザクションが発生してる。その時、Box.comだと同期が遅すぎて、デスクトップ→クラウド→ノートの反映が間に合わず、何度もデスクトップで同じようなファイルに変更をかけるとコンフリクトが発生しまくり。最後にはゾンビみたいに消しても消しても復活するファイルやら何やら、もうわやくちゃでどうにもならん!って感じ。

なので、速度的には高評価が安定しているDropboxにすることにした。容量がやや心許ないが、いざとなったらヨドバシでパッケージの100GB使用権でも買うか、ってことで。何しろMendeleyをちゃんと使えるようにすることが最優先だから。

…そこで金払うなら素直にEndNoteでいいんじゃね?というツッコミもあり。まぁ、一応Dropboxも3GBくらいまでは増量してるから、今Mendeleyフォルダが500MBちょい、しばらくは無料でも間に合うと思うけど。