2015年9月26日土曜日

PowerPointのスライド切り替え時間とアニメーションの関係

それらしい解説がGoogleさんの検索結果に出てこなかったので、自分でちょっと調べてみた。っていっても、本当にちょっとやってみただけ。

問題は、そもそも、「画面切り替え」と「アニメーション」の関係がわかりづらいこと。

まず、「画面切り替え」について。


スライド切り替え時の画面効果を選択すると、それにかかる時間を「継続時間」で設定できる。ただし、効果を「なし」にした場合は、時間を無視して瞬間的に切り替える。

たとえば、「フェード」を選択して1秒にしたなら、1秒かけて前のスライドから
現在のスライドへと切り替わっていく。上の例では0.7秒となっている(デフォルト値)。

次に、「画面切り替えのタイミング」という別項目で設定する「自動的に切り替え」の時間。これがくせ者。チェックボックスをオンにすると、指定した時間だけ表示した後に、次のスライドに切り替わる。ただし、いくつかの問題に気をつけなければいけない。
  1. ここで設定した時間は、このスライドへの切り替え効果が終了した時点から。つまり、長めのフェード効果などを設定すると、スライドの表示時間が「切り替えタイミング」で指定した時間よりも妙に長いような感じがする。
  2. 自動で進行するアニメーションつきのプレゼンテーションを作る場合、この時間は「0秒」にしておいた方がいい。その理由は以下の2点。
    1. 設定した時間がアニメーションにかかる時間より短い場合は、アニメーションを優先するので、設定時間の意味が無い。
    2. 設定した時間がアニメーションより長い場合、アニメーションにかかる時間をスライド表示時間の「真ん中」に寄せるため、アニメーションの開始タイミングがコントロールできなくなる。たとえば、スライドの長さを10秒と設定し、5秒かかるアニメーションを作った場合、アニメーションの開始は2.5秒、終了は7.5秒となる(ようだ)。
ということなので、切り替えタイミングはアニメーションのないスライドなら使えるが、アニメーションがある場合は、「余韻」の時間を演出するためには別の方法が必要となる。

背景と同じ色などで、「見えないオブジェクト」を1個作り、それをアニメーションの最後のパーツの更に後に、必要な時間だけ遅延させてから表示する。すると、この最後の「見えないオブジェクト」が表示されたタイミングで次のスライドに移行するようになる。

アニメーションの開始を遅らせるのは、最初にアニメーションするパーツの「遅延時間」を設定すればいいから、それほど面倒ではない。

しかし、なんで時間軸で「真ん中に寄せる」とかしちゃったのかね。画面上での「中央寄せ」とは全然意味が違うと思うんだけどなぁ。