2016年3月1日火曜日

Windows 10 (8以上?)でUSBメモリをFAT32フォーマットすると…

う~ん、またまためっちゃマイナーなネタ。

困ったこと:Fuji Xerox DocuCentre-IV C4475がUSBメモリを認識してくれない

  • マニュアルではUSB2.0、128GBまでOKとのこと
  • サポートに確認したらフォーマットはFAT12・16・32とvFATに対応。exFATは未対応。
  • Transcend製だけ認識しない問題は修正済み。しかも今回はTranscend製ではない。
  • USBメモリをいろいろ用意してみた。とりあえず4(USB2.0)・16(USB2.0)・32(USB3.0)GBの3種類。
  • 3本ともFAT32でフォーマット。OSはWindows 10。
  • なぜかDocuCentreからは4GBのメモリだけ認識される。あとは壊れているとかなんとか言って認識されない。
  • PCでは3本とも全部ちゃんと読める。
さて、困った。サポートに聞いてみてもわからない感じだし、サービスマンに来て実際に見てもらってもわからないみたい。

PCでは読めているわけだからフォーマットしたPCの問題ではないと思いつつ、手近にあった別のPC(Windows 8.1)でフォーマットし直してみたが、やっぱり認識せず。

ここでサービスマンは一旦社に戻って確認するとのこと。つまりはお手上げ。(お手数をおかけしました)

しかし、その後でふと考えた。Windows 10はWindows 8.1からの「アップデート」みたいなもんなので、実質的に「同じOS」なんじゃないか?Windows 7でフォーマットしてみたら?

…読めたよ。DocuCentreがさくっと認識したよ。16GBも32GBも。

では、Windows の7と10でフォーマットしたUSBメモリは何が違うんだろう?

DiskPartで情報を見てみる。DISKの情報、PARTITIONの情報、VOLUMEの情報。

…PARTITIONの情報に気になる違いが。「detail partition」の出力の中に「オフセット(バイト)」の値がある。

読めるメモリ(Windows 7でフォーマット):4194304
読めないメモリ(Windows 10でフォーマット):4128768

よくわからんが、オフセットの値が問題になるのは「アライメント」の問題でもあるらしい。

ここまでで一応の対応策として、「4GBより大きな容量のメモリはWindows 7でFAT32フォーマットして使え」ということになるんだけど、身近からWindows 7が減ってきている状況でこれはあまりありがたくない。

では、「アライメントを修正する」という解決策を考えてみる。それには、何やらツールが必要とのこと。適当にググってみたら「MiniTool Partition Wizard」ってのが見つかった。

こいつでWindows 10でフォーマットした「読めない」メモリのアライメントを修正してみる。

…読めない。

ダメなのか、やっぱり?…と思いつつ、今度はMiniTool Partition Wizardに搭載されたフォーマッタでFAT32フォーマットしてみる。

…読めた!

う~む。一応、解決。Windows 10 (8以降かな?)でも、OS標準じゃなくてMiniTool Partition Wizardみたいなツールを使ってフォーマットすれば、DocuCentreで認識できるメモリが作れる。

しかし、なぜこうなったんだろう。Windowsのバージョン違いでFAT32フォーマットのアライメントが変わったのも謎なら、PCで読む分にはまったく問題にならないその違いをシビアに見分けて弾いてしまうDocuCentreも謎。

とりあえずサポートに連絡して状況を説明したので、そのうちどっちのフォーマットでも認識してもらえるようになることを祈りつつ。